木造軸組構法の構成要素

木造軸組構法は、以下の3つの部分で構成される。 主要部分 在来工法の原形は、竪穴式住居に見られる。すなわち、柱を立てて桁を支え、その桁に梁を架けて主要な構造としている。当初は、頂部が二又の自然木の柱に桁や梁を架けて縄で縛って固定するだけの接合方法であったが、縄文時代前期にはすでに木材を加工する技術があったと見られ、道具と木材加工技術の進歩とともに継手・仕口などほぞ・ほぞ穴を利用した、より合理的な接合方法が用いられるようになったと考えられている。 小屋組部分 柱の上に桁や梁が架かれば、梁の上に束を立てて、母屋と棟木を支えることができ、母屋と棟木が架かれば、垂木を取り付けて屋根構造とすることができる。この屋根構造を「小屋組」と呼ぶ。 在来工法の小屋組では主に和小屋と洋小屋の二つに分類される。 和小屋には、京呂組と、折置組の二つがある。一般的には、京呂組が標準的である。梁の長さは3.6mあたりが限度であるため柱は多くなり空間も小さく限られる。 柱の上に渡した桁に小屋梁を1間(1.8m~2m程度)間隔に渡し、梁の上に小屋束を半間(90cm程度)間隔に並べ、上に母屋、棟となる部分には棟木を渡す。小屋束・棟木・母屋の継ぎ手部分には、釘と鎹(かすがい)を打ち、小屋束・母屋・梁・棟木に小屋筋交いを打ち付けて、水平垂直を調整、保持させる。母屋上に垂木を一定間隔に並べればできる。 洋小屋は、真束組や対束組等がある外来の組み方である。平面トラスを組むので梁間が和小屋に比べ広くすることができ、また、比較的強度上必要な柱の数が少なくなるので、和小屋に比べて空間や屋根裏の空間を広くとることができる。 柱の上に渡した敷桁に、トラスとよばれる、合掌・真束・ろく梁・吊束・小屋方杖等の部材で構成し、上に鼻母屋を底辺に、母屋を一定間隔にならべ、棟となる部分に棟木を渡し、その上に垂木を一定間隔に並べればできる。 土台・基礎部分 竪穴式住居では、土に穴を掘って柱を立てる掘っ立て柱が用いられたが、地面から水分が上がれば柱は腐ってしまう。また柱の根元がしっかり固定されていないと地震などの外力によって建物自体が倒壊してしまう。そこで基礎を設け、この上に土台をアンカーボルトで固定し、ほぞ穴を設けて柱を固定している。

Copyright © All rights reserved.在来工法の基礎知識で新築一戸建て.